イベントレポート:モーターの振動で走る!不思議なクルマ工作教室

イベントレポート

Feel the Communication in Ginza -心までつたえる、先進コミュニケーション技術モーターの仕組みがわかる!
振動で走る不思議なクルマ工作教室

開催期間:2017年7月22日(土)

現在、METoA 3・3Fで公開中の次世代コンセプトカー「EMIRAI3 xDAS」。そのxDASをペーパークラフトで作成し、さらにブラシで走る「ブラシカー」に装着して走らせるという、夏休み工作イベントを実施しました。楽しく手を動かしながらモーターの仕組みも学べるワークショップに加え、自作のブラシカーで競争するレースも開催。たくさんのお子さんたちでにぎわった当日の様子をレポートします。

イベント展示で注目される
「xDAS」を走らせてみよう

現在METoA Ginzaで開催中の「Feel the Communication in Ginza - 心までつたえる、先進コミュニケーション技術」。その目玉展示のひとつとして、三菱電機のコンセプトカー「EMIRAI3 xDAS」があります。次世代の運転支援技術を搭載したxDASは、ドライバーや歩行者とコミュニケーションするクルマ。会場でも連日多くの注目を集めています。そんなxDASの魅力をさらにお楽しみいただける企画が、今回の工作イベント。振動で走る不思議なクルマ「ブラシカー」を、みなさんの手で作っていただきました。

工作教室は2回に分けて行われ、各回とも先着15名様までの無料参加。会場には、早くからたくさんのお子さんたちにお集まりいただきました。用意されたテーブルの上には、モーターや電池ボックス、単3乾電池、ブラシなどがひとまとめにされた工作キットと、はさみやマーカーペン、指サック、ものさしなどの道具がずらりと並びます。「これから何が始まるのだろう」と、みなさん興味津々の様子です。

モーターの仕組みを理解し、
ブラシカー作りに挑戦

工作教室を指導するのは、三菱電機 人材開発センターの夏川真二。まずは、ブラシカーの動力であるモーターの仕組みについて解説します。「モーターって知っていますか?」「どんなところに使われている?」「モーターを使った家電はどれでしょう?」といった問いかけにも、お子さんたちは次々に「はーい」と挙手し、元気に返答。小学校低学年には少しむずかしい内容だったにもかかわらず、どの顔も楽しげで、和気藹々とした“授業”となりました。

モーターについて学んだあとは、いよいよブラシカー作りに挑戦です。一人ひとりに配布された工作キットから材料を取り出し、まずはモーターの電線を電池ボックスにつなぎます。このモーターにブラシを取り付ければブラシカーは完成、となるのですが、その前にもっとも重要な工程があります。それは、ブラシの毛の調整。毛をクルマの進行方向の斜め後ろに曲げ、外側にもハの字に開くようにすることで、モーターの振動が効率よく伝わり、より速く走らせることができるのです。ここが肝だと理解したお子さんたちは、ものさしやピンセットなどを使って、真鍮のブラシを丹念にねじ曲げていきます。この作業は、モーターと電池ボックスを取り付け、乾電池を入れて試走したあとも続きます。最後に、好きな色で塗ったxDASの型紙を組み立て、ブラシカーに装着したら、自分だけの「xDASブラシカー」の出来上がりです。

自作のxDASブラシカーで
レースに参戦

思い思いの色で飾り、とことん速さを追求して生まれたみなさんのxDASブラシカー。その姿をお披露目し、スピードを競っていただくために、会場にはレースコーナーを用意しました。試合は、勝ち抜きトーナメント戦。1回戦では3名ずつの走者がスタート地点に並びます。スイッチを入れた状態でコースに自分のクルマを置き、「スタート!」のかけ声で発車。すると、同じ材料で作ったにもかかわらず、走行スピードには明らかな違いが。それが、ブラシの傾きの差というわけです。

2回戦、3回戦と進むにつれ、レース場回りには参加者以外の見学者も。気づけば、会場のBGMもレース仕様に変わり、どんどん盛り上がりを見せていきます。第1回の決勝戦では、小学生の女の子がみごと優勝。優勝者には図書カード(1000円)が進呈させていただいたほか、参加賞として全員に三菱家電のペーパークラフトを贈らせていただきました。勝ったお子さんも負けたお子さんも晴れ晴れとした笑顔を残して、楽しいイベントは終了。素敵な夏休みの一幕となりました。

技術や体験を通じて、
コミュニケーションの輪を広げていく

モーターの仕組みを知り、自らの手でその動きを体験できる「振動で走る不思議なクルマ工作教室」。本来は技術や科学を学ぶための体験プログラムですが、肩を並べてブラシカーを作ったり、レースで競い合ったりするうちに、お子さん同士の交流や親子の絆も一層深まったようです。「技術を通じて、新しい発見や出会い、そしてコミュニケーションを楽しんでいただきたい」というMEToA Ginzaの想いが、このイベントでまたひとつ叶えられました。

METoA Ginzaでは、これからも感動をお届けする楽しいイベントを企画してまいります。ぜひみなさまもご参加ください。